コインランドリーをご利用いただくには、基本的には洗濯ものと料金(コインまたはプリペイドカード)を持ってきていただくだけでいいのですが、その他にも持ってきていただくと便利なものがあります。
その代表格が「洗濯ネット」です。

今後何回かにわけて洗濯ネットの使い方など、特集していきます。

ともかく洗濯ネット売場へ行ってみた

洗濯ネットといったら、百均ショップでしょう。ということで、吹田市泉町にあるダイソーへ行ってみました。洗濯ネットの売場は、3Fにありました。

3Fの一番奥にある洗濯ネット売場

ど~んと、これくらいの洗濯ネットが下がっています。
(ちなみにダイソーさんは写真撮影はOKだということで盗撮ではありません)
ともかく、たくさんの種類の洗濯ネットが売られていて、使われているのだということがわかります。

洗濯ネットのメリット/デメリット

お洗濯をする時に洗濯ネットは必須ではありません。
そもそも、何のために洗濯ネットは使われているのでしょうか?

洗濯ネットを使うメリット

洗濯ネットを使うメリットは、だいたい3つあります。

  1. 洗濯物の傷みを緩和する
  2. 小さな洗濯物をまとめて扱いやすくする
  3. ゴミや綿クズの付着を防止する
  4. 洗濯物を他人に見せないようにする

1.洗濯物の傷みを緩和する

コインランドリーの洗濯乾燥機は横回転のドラム式です。
洗濯時にドラムが回転すると中で洗濯物がかき混ぜられます。
この時に洗濯物どうしがこすれ合うので、表面の生地が弱い洗濯物はダメージを受けてしまうことがあります。

洗濯ネットに洗濯物を入れることで、洗濯物の生地が直接こすれ合うことを防ぎます。
この結果、生地が弱い洗濯物でも傷むのを抑える効果があります。

また、ドラムの中で洗濯物どうしが絡み合うのを防ぐ効果もあります。
衣服が伸びたり、生地が傷んだりすることを防ぎます。

デリケートな生地でできている衣服などは、洗濯ネットに入れてから洗濯乾燥機に入れるとよいでしょう。

なお、洗濯ネットにも目の粗いネットで出来ているものと、目の細かいものがあります。
網の目の細かい洗濯ネットのほうが、中に入れた洗濯物を保護する効果が強いです。

2.小さな洗濯物をまとめて扱いやすくする

コインランドリーの洗濯乾燥機は大きいので一度に洗濯する量が多くなります。

その分靴下やハンカチなど小さな洗濯物は衣服などの間にまぎれてしまうことがよくあります。
実際、靴下の片っぽとか小さなハンカチはお忘れ物としても多いのです。

こうした小さな洗濯物は、まとめて洗濯ネットに入れると扱いやすくなります。

ドラムから取り出す時もラクですし、靴下を片っぽだけドラムの中に忘れることもなくなるでしょう。

ただし、洗濯ネットにたくさん詰め込むと汚れ落ちも悪くなりますし、乾きにくいのでほどほどに。

3.ゴミや綿クズの付着を防止する

コインランドリーの洗濯乾燥機は大きいので、さまざまな洗濯物をまとめて洗うケースが多いと思います。

その中に、ゴミや綿クズが多くついている洗濯物があった場合、これが他の洗濯物に移る可能性があります。

洗濯乾燥すると、そのまま乾いてしまいますので、ゴミや綿クズを取り除くのが大変です。

こういう時は、目の細かい洗濯ネットを上手に使うことで付着を防止することができます。

4.洗濯物を他人に見せないようにする

ダイソーにはブラジャー専用洗濯ネットも売られていました。

コインランドリーは公共の場です。
あなたの他にどんなお客さまがいらしているかわかりません。

そういう場で、他の人に見られたらちょっといやだな、という洗濯物がありますよね。
そう。たとえば、下着類などです。

目の細かい洗濯ネットは、中身の洗濯物をほとんど見えなくしてくれます。
家で洗濯物をネットに入れて行き、コインランドリーでは出さないようにすれば、見られても恥ずかしくはありません。

プライバシーの保護というのも、洗濯ネットのメリットだと言えるでしょう。

この他に、

洗濯ネットのデメリット

メリットがあれば、デメリットもあります。

  1. 出し入れが面倒くさい
  2. 洗濯物の汚れ落ちが悪くなる・乾きにくい
  3. 洗濯物がシワになることがある

1.出し入れが面倒くさい

洗濯ネットにいちいち洗濯物を入れるのは、正直面倒くさいことです。

洗濯が終わったら入れたものは出さなければいけませんから、二重に面倒くさいです。

洗濯ネットのファスナーには必ず戻り止めのベルトがあります。
これは、洗濯中に洗濯ネットが開いてしまうことを防ぐために、必ず通しておかなければなりません。
これもちまちました作業で面倒くさいです。 →過去記事『洗濯ネットの「これは何?」

2.洗濯物の汚れ落ちが悪くなる・乾きにくい

洗濯ネットにひとつひとつ衣類を入れる作業が面倒くさいので、ついついひとつの洗濯ネットにたくさんの洗濯ネットを詰め込みたくなります。

これが罠で、洗濯ネットの中にたくさんの洗濯物を入れると、汚れ落ちが悪くなりますし、乾きにくくなります。

洗濯乾燥機のドラムにいっぱいまで洗濯物を詰め込むと、汚れ落ちが悪くなり、乾きにくくなるのと原理は同じです。

洗濯ものは、ある程度自由に動く空間があってこそ、汚れも落ちるし、よく乾くのです。

洗濯ネットの中であってもそれは同じで、洗濯物の周りにある程度空間が必要なのです。

3.洗濯物がシワになることがある

横型ドラム式乾燥機は、ドラム回転によって洗濯物を広げるような動きをします。
そのため、比較的衣類が乾くときにシワがつくようなことが少ないとされています。

ところが、洗濯ネットに衣類を入れるときに適当に詰め込みますと、ネットの中では広がるような動きをしませんから、詰め込んだ形状のまま乾いてしまいます。このため、乾いた時にシワがよってしまうことがあります。

これを防ぐためには、ネットに入れる時にちゃんと形を整えて入れることである程度防げます。
でも、これがまた1.の「面倒くさい」につながってしまうのですよね。

洗えないはずのものも洗えてしまう洗濯ネット

ここからはちょっとオフレコで。

いずれも2016年12月改定の新洗濯表示による

洗濯ネットを使うことで、洗濯表示上は「手洗いのみ」「タンブラー乾燥できない」はずの洗濯物も、コインランドリーで洗えてしまうことがあります。

衣類のメーカーは、トラブルになることを避けるためやや慎重気味に洗濯表示をつけています。
洗濯機OKと表示してもし傷みが発生したら、クレームが入りますよね。
だったら「手洗い限定」と表示しておけばいいじゃないか、という発想です。

あくまで自己責任ですが、こういうマークがついた衣類も洗濯ネットを使うことでコインランドリーで洗濯乾燥できるケースがあります。(店として責任は持てませんが)

というわけで、洗濯ネットはうまく使えば便利なものなんですね。
次回は、洗濯ネットの種類に迫ってみたいと思います。