コインランドリーを使った敷布団の洗い方をまとめてご紹介します。
コインランドリーで敷布団が洗える、とご存じでしたか?
実は現在使われている敷布団なら、多くのものがコインランドリーで洗うことが可能です。
(すべての敷布団が洗えるわけではありません)
掛け布団篇と併せてお読みください。
敷布団を洗う必要性は?
そもそも皆さんは敷布団を洗っておられますか?
中には買ってから一度も敷布団を洗ったことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。
敷布団の手入れといえば天日干し、というのが比較的一般的です。
天日干しさえしておけば十分衛生的である、と考えておられる方もいらっしゃるようです。
ですが、実際には天日干しでは布団の中に棲む細菌もダニもほとんど減らないという研究結果がでています。
最近「布団、天日干しで十分だと思っていませんか?」という記事を書いていますので、よかったらこちらをお読みください。
敷布団はどこで洗うのがおトクか?
敷布団は掛け布団以上に洗うのが面倒です。
掛け布団は大きな家庭用洗濯機や、浴槽で洗うこともできますが、敷布団はまず家庭で洗うことはできません。
そこで、クリーニング店や専門のクリーニング業者に頼むか、あるいはコインランドリーで自ら洗うか、ということになります。
布団クリーニングの料金は業者さんによって違いますが、だいたいシングルの敷布団1枚で4000円くらいからでしょうか。
中綿の材質によっても値段に差があるようです。
あと、気にしておかなければいけないのが、時間。
クリーニング業者さんにお願いすると時間がかかります。
1週間以上はみておかなければいけないようです。
掛け布団は季節によって替えるが、季節を問わず同じ敷布団を使い続けているという方もおられると思います。
クリーニングに出すためには、予備の敷布団を用意することも考えておかなければいけませんね。
コインランドリーで自ら洗えば、料金的にはクリーニングに出すよりもかなり安いです。
たとえば当店の場合中型洗濯乾燥機の「ふとんコース」は1500円(所要時間70分)です。
※この時間内に乾燥まで含めて完了できるかどうかは、ふとんの材質等によっても違います。詳しくは後で書きます。
また、その日のうちに洗濯乾燥を終えて持って帰れる、というのはコインランドリーの大きなメリットですね。
コインランドリーで洗えない敷布団
でも、コインランドリーでは洗うことができない敷布団もあるのでご注意ください。
- ウレタンフォームなどスポンジ系の中綿の敷布団。マットレス。
- 羊毛100%の敷布団
- 真綿(シルク)の敷布団
- 表地が弱くなっていたり、破れがある敷布団
- 古い木綿わたの和風敷布団
羊毛100%の中綿は、水洗いすると縮んでしまいます。
古い和布団は、綿が固まったり、表地から色が染みだすことがあります。
高額な敷布団の洗濯は、ご遠慮ください。
コインランドリーで洗える敷布団
こういう敷布団はコインランドリーで洗濯・乾燥ができます。
- ポリエステルなど化学繊維の敷布団
- 羊毛+化学繊維(50%以上)の敷布団
- 木綿わた+化学繊維(50%以上)の敷布団
- 比較的新しい木綿わたの和風敷布団(フトン巻きネット必須)
この他に(日本ではあまり見かけないですが)羽毛の敷布団なども洗うことができると思います。
木綿わたの敷布団は、中綿が固まったり、ダマダマになりやすいので、後で叩きほぐしていただく必要があるかもしれません。
最近は「洗える敷布団」と明記して売っている布団もありますが、必ずしもそう明記していなくても洗濯・乾燥することができます。
コインランドリーでの敷布団の洗いかた
フトン巻きネットを使う必要の見分け方
当店には「フトン巻きネット」という敷布団洗い専用のネットが常備してあります。
これはドラムの中で敷布団が回転している間に中綿がズレたりヨレたりすることを防止するものです。
しかし、すべての敷布団にこれを使わなくてはいけないわけではありません。
中綿と表地がキルティング加工で完全に縫い止めてあるタイプの敷布団なら、フトン巻きネットを使わなくても洗濯乾燥ができます。
(左図の下のタイプ)
要するに、中綿が表地と一緒に固定されていれば、フトン巻きネットを使う必要はありません。
この点については、「フトン巻きネットを使う必要の見分け方」という記事で詳しく解説しています。
ご自分の敷布団がどちらかおわかりにならない方はこの記事をごらんください。
フトン巻きネットを使わない敷布団の洗い方
そのまま洗濯乾燥機に入れて洗うやり方ですが、敷布団は厚みがあるので入れ方にはコツが必要です。
- 敷布団をテーブル上にいったんひろげます
- それから縦方向に三つ折りにする感じで巻きます
- 巻き終わったらそれを二つ折りにして抱えます。
- 洗濯乾燥機のドラムに折り目の部分を突っ込みます
- はみ出した両端をドラムに折り込むように収めます
洗濯乾燥機は中型でしたら3・4号機、または大型の5号機をお使いください。これら3台には「ふとんコース」が装備されています。標準コースでも洗うことはできますが、ふとんコースのほうが布団洗いに適した水量や乾燥時間に設定されています。
フトン巻きネットを使う敷布団の洗い方
フトン巻きネットを使って敷布団を洗濯乾燥すると、一度の洗濯乾燥では巻いた内側まで乾燥しません。
そのため一度取り出して裏返し、再度乾燥機にかける必要があります。
この場合、所要時間は全体で2時間から2時間半くらいかかりますので、ご承知の上でお使いください。
費用的には、中型洗濯乾燥機の場合(シングル敷布団)「ふとんコース(1500円)」+「乾燥料金(500~800円)」となります。大型洗濯乾燥機の場合(ダブル敷布団)「ふとんコース(1800円)」+「乾燥料金(700~1100円)」くらいでしょうか。
乾燥時間に関しては中綿の材質や厚みによっても変わってきますので、加減してください。
フトン巻きネットの巻き方については、左に示したようなポスターを店内に貼出してあります。こちらをごらんください。
また、フトン巻きネットを収納してあるキャビネットの上にある小型画面で解説動画を見られるようになっています。画面をタッチしていただくと解説動画が再生されるようになっていますので、併せてこちらもごらんください。
店内と同じ解説動画はこちらのページ「フトン巻きネットの解説動画」でもごらんいただくことができます。
敷布団は年に何度洗えばいいのか?
掛け布団は季節によって替える必要がありますから、出し入れの時に洗えばいいと思いますが、敷布団は年中使っている方も多いですね。
これに関しては最近「布団は年に何回洗います?」という記事を書きました。興味をお持ちでしたら読んでください。
結論からいうと、年に2回、半年に1回くらい洗っていただくのが良いです。
敷布団は身体の下にあるので、寝汗や垢が浸み込んでしまいます。
放っておくとどんどん不衛生になってしまいます。
半年に1回は敷布団も洗濯・乾燥して、清潔な睡眠環境を手に入れましょう。
ご注意
コインランドリーでの機器使用は自己責任でお願いします。
上記の情報は、何回も試した上で書いていますが、すべての敷布団に当てはまるとは限りません。