最近、日曜日だけ数時間ほど在店しているのですが、お客様に布団の洗い方についての質問を受けることがあります。
そこで、今回は敷布団を洗う時、当店常備の「フトン巻きネット」を使う必要があるかどうか、簡単な見分け方をご紹介します。
フトン巻きネットとは?
フトン巻きネットというのは、当店のランドリー機器のメーカーであるTOSEI社の商品で、敷布団の中綿を固定するための大きな洗濯ネットです。
敷布団など中綿が固定されていない布団を、ドラム式の洗濯乾燥機などで洗濯・乾燥する時に、中綿がズレたり、よじれたりしないように固定するために使います。
これを使うと中綿は保護されますが、中心部まで乾燥しないので、いったん取り出して裏巻きにして再度乾燥させるという手間がかかります。
2種類の敷布団
基本的に「キルティングで中綿まで固定されている敷布団」ならフトン巻きネットを使う必要はありません。
キルティング加工が施されている敷布団にはこの2種類があります。
下の敷布団は、中綿まで糸が届いて固定されています。
このタイプはフトン巻きネットを使う必要がありません。
上の敷布団は、表地だけ2枚以上の布をキルティングされていますが、中綿までキルティングが届いていないので、固定されていません。
こういうタイプの敷布団はフトン巻きネットを使う必要があります。(下図)
見た目での見分け方
私の判断の仕方ですが、外から見た目だけで判断する時は、こんな感じで見ています。
こんな見た目の敷布団はほぼ中綿が固定されています。フトン巻きネットの必要はありません。
こういう見た目の敷布団には、フトン巻きネットを使う必要があります。
注) 今回、敷布団の写真を出すためにAmazonアソシエイトを使っているので、商品リンクされていますが、この敷布団を買ってたしかめたわけではないので、リンクから買われても責任はとりません。(汗)
見た目で判断できない時は
敷布団の表地の真ん中付近をつまんで引っ張ります。
表地だけ引っ張られてくる敷布団は、中綿が固定されていません。フトン巻きネットをお使いください。
表地だけ引っ張れない敷布団は中綿まで固定されています。フトン巻きネットは使わずに洗濯乾燥してください。
当店で洗濯乾燥できる敷布団、できない敷布団
ポリエステルなどの化繊系、羊毛と化繊の混紡、化繊と綿の混紡の布団は当店の洗濯乾燥機で洗えます。
(敷布団に使われていることはまずないと思いますが、羽毛布団も洗えます。フトン巻きネットの必要はありません)
真綿(シルク)、羊毛100%、ウレタンなどのスポンジ系の布団は洗えません。
木綿わたの敷布団は微妙なところですが、ごく古いものは控えていただいたほうがいいと思います。
というのは表地が弱っていて破れたり、綿が形くずれを起こす可能性があるからです。
比較的新しい木綿わたの敷布団であれば、フトン巻きネットを使っていただければ洗えます。
ただし木綿わたは、中綿が部分的に固まってダマダマになりやすい傾向はありますので、洗濯乾燥後に叩きほぐしていただく必要があるかもしれません。
いずれにせよ、高級な敷布団は当店での洗濯乾燥を控えていただいたほうがいいと思います。
フトン巻きネットの使い方
フトン巻きネットは店内のこのキャビネットに収納されています。
キャビネットから出してお使いください。お使いになった後は、必ず元のキャビネットに戻しておいていただくようにお願いいたします。
布団の巻き方は、キャビネット上のディスプレイをタッチして動画をご覧になるか、壁に貼ってあるA1のポスターをご覧ください。
下記のブログ記事からご覧いただくこともできます。
フトン巻きネットの使い方(A1ポスター)
https://laundry-so.info/a1poster/
フトン巻きネットの解説動画
https://laundry-so.info/futonmakinet_movie/
敷布団には寝ている時に汗や垢が浸み込んでいきます。
ぜひ洗っていただいて、清潔に眠れるようにいたしましょう。