大掃除となると、ふだん洗わないものもキレイにしたくなります。
ふだん洗わないものの筆頭といえば、じゅうたん、カーペット、ラグのたぐいではないでしょうか。

そこで、コインランドリーの大きな洗濯乾燥機を使って、じゅうたん類を洗濯乾燥するやり方をまとめてみました。

じゅうたんはクリーニング店に出した方がいい?

じゅうたんはクリーニング店さんでも扱っています。たぶん、ていねいにクリーニングしていただけると思います。

しかし、たいていのクリーニング店さんでは、一帖あたりの料金を採用しています。
あくまでも当店調べではありますが、一帖あたり最低でも1300円はするようです。

お宅でお使いのじゅうたんは何帖ものでしょうか? 小さいものでも2帖はあるでしょう。

コインランドリー爽の中型洗濯乾燥機なら、2帖のじゅうたんを余裕で洗えます。料金は標準コースですから1300円です。 4帖のじゅうたんなら大型洗濯乾燥機をお使いください。同じく1600円です。(時間帯によってはさらに割引があります)

しかも、約1時間で洗濯から乾燥まで終わります

クリーニング店さんでじゅうたんをクリーニングに出す時、その日に返してもらえることはまずありません。
場合によって2~3週間もかかることがあります。今の時期なら正月をじゅうたんなしで過ごすことになりますね。

洗えるじゅうたん、洗えないじゅうたん

しかしながら、衣類でもそうですが、素材によって洗濯乾燥機で洗えるじゅうたんと、洗えないじゅうたんがあります

〇 洗える △ 洗えるが少し縮む × 洗えない
ポリエステル
アクリルなど
綿
レーヨン
ウール
シルク
新洗濯表示は2016年12月から

洗えないじゅうたんは、レーヨン、ウール、シルクなどで出来たものです。
(こういうじゅうたんは高級品なので、専門のクリーニング業者さんにお願いしたほうがいいと思います)
ポリエステルやアクリルなどで出来たものは基本的に洗えます。
注意した方がいいのは、綿や麻のじゅうたんで、洗うことはできますが少し縮む可能性があります。この点はご承知の上洗濯してください。

また、裏側がゴム貼りになっているじゅうたんは、洗濯乾燥機では洗えません。

詳しくは、洗濯表示をみた方がいいでしょう。左のマークがついているものは、基本的に洗えます。(中の数字は洗濯時の水温なので関係ありません)

じゅうたんは洗う前に掃除機をかけておきましょう

じゅうたんは目に見えなくても意外に汚れています。

特に毛足の長いじゅうたんは、中にさまざまなホコリやゴミが隠れています。
洗濯してもこういうゴミは残りやすく、水を加えることでシミになったりする場合もあります。

ですから、コインランドリーに持ち込む前に掃除機はかけておいてください

じゅうたんは、じゅうたんだけで洗いましょう

じゅうたんは床の上にありますから、日々そこにホコリが積もります。また、足で踏むものですから、さまざまな場所からゴミなどが運ばれてきます。ですから、じゅうたんは目には見えなくてもすごく汚れています。

ですから、じゅうたんは他の衣類などと一緒に洗濯乾燥機に入れないでください。じゅうたんの汚れが衣類に移る恐れがあります。

じゅうたんのたたみ方は屏風だたみ

じゅうたんを洗うときはご覧のように屏風だたみにします。
丸く巻いて、大きな洗濯ネットに入れるか紐で巻いてから、洗濯乾燥機に入れてください。
(じゅうたんに限りませんが、大きな洗濯ものをひとつだけ入れると、脱水時などに片寄ってしまい異常な震動が発生することがあります。
そうすると安全装置がはたらいて、洗濯乾燥が止まってしまいますから所定の時間後に取りにいらした時に濡れたまま、ということになってしまいます)

また、約1時間の洗濯乾燥後もじゅうたんが湿っていた場合は、ネットを外して「乾燥のみ」コースなどで追加乾燥をしてください。

じゅうたんのダニを退治するには

ヤケヒョウヒダニ

暖かい季節にはじゅうたんにダニがいます。
このダニ(ヒョウヒダニ類といいます)は、人を刺したりはしない種類なのですが、アレルギーの原因になります。

初夏から秋口にかけてじゅうたんや寝具などの中にダニが住み着いて、人の落としたフケなどを食べて増殖します。ダニの糞や死骸は乾燥すると粉状に砕けて、それを吸い込んだ人がアレルギー症状を起こすことがあります。ハウスダストアレルギーといわれるものの一部はダニアレルギーだといわれています。

最近は、暖房が発達したせいもあって、冬でもダニが棲息しているという報告もあります。

生きているダニを退治するには、熱が有効だといわれています。

たとえばコインランドリーでは、洗濯乾燥をする前に100円分乾燥をかけるのです。洗濯乾燥機や乾燥機の乾燥時には75℃以上の温度になりますから、ダニは死滅します

その後は、普通に洗濯乾燥をしていただければ、ダニの死骸や糞などアレルギー物質を洗い流してしまえるので、清潔になります。

ただ洗濯乾燥をしただけではダメなのは、生きているダニのしがみつく力は非常に強いからです。じゅうたんの奥で繊維に必死にしがみついて洗濯のあいだを耐えるといわれています。その後乾燥で死にますが、しがみついた死骸はそのまま残り、そのうち砕けてアレルギーの原因になるということがあるらしいのです。

じゅうたんの洗い方動画


コインランドリーでのじゅうたんの洗い方を説明した動画です。2017年冬制作。